Food Biz WEB エフビー短信
No.0473
2025/03/27
JFの外食市場動向調査(2025年2月度)
<全体概況>
2月は、うるう年だった前年より営業日数が1日少なかったものの、各社各様の販促キャンペーンや2月として過去最高となった訪日外客数、少なかった雨天日、価格改定による客単価上昇などから、外食全体の売り上げは前年比106.0%となった。物価高騰が続く中で、価格にますます敏感になる消費者に対応して、価格据え置きなど低価格を売りにしたブランドやキャンペーンが好調を継続している。
<業態別概況>
■ファーストフード業態
・FFSは、全体売り上げ105.9%となった。
・「洋風」は、ランチメニューの提供時間の延長やテレビ露出で、売り上げ104.8%となった。「和風」は、これまでの価格改定の影響で、売り上げ111.4%となった。「麺類」は、比較的低い客単価が強みで売り上げ108.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で平日の営業日数減が客数とそうざい売り上げなどに影響し、売り上げ98.1%となった。「その他」は、営業日数減に加え、気温低下で「アイスクリーム」が客数減となったが、これまでの価格改定による単価上昇で、売り上げは106.7%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ106.5%となった。
•FRは、営業日数減も、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンの展開により、「洋風」は売り上げ106.0%、「和風」は売り上げ109.1%、「中華」は売り上げ112.6%となった。これまで好調を続けてきた「焼き肉」は、営業日数減の影響と価格改定による単価上昇で客数が落ち、売り上げ98.4%となった。
■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか、単価が低めの商品が健闘し、「パブ・居酒屋」の売り上げは102.7%となった。
■ディナーレストラン業態
・上旬の「春節」などでインバウンド需要が好調なところが多く、売り上げ106.3%となった。インバウンドはウインタースポーツや温泉など雪のある地方に分散したのか、都心部では売り上げがやや振るわなかった店舗もある。
■喫茶業態
・一部地方の大雪など天候要因が客数に影響したところあったが、引き続き原料高による価格改定で客単価が上昇し、売り上げは107.2%となった。