Food Biz WEB エフビー短信
No.0469
2024/11/27
JFの外食市場動向調査(2024年10月度)
<全体概況>
本年10月は、前年に比べ日曜日が少ない曜日回りとなり、業態によっては客数などに影響が出た。しかし、各種販促キャンペーンの堅調に加え、まだ気温の高い日があり、依然夏向けの商品も堅調であったことや、また月間の訪日外客数が過去最高を記録したことなどから、外食全体の売り上げは前年比106.1%となった。なお依然としてコメをはじめ原材料費の高騰も続いており、経営の圧迫要因となっている。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは前年対比の売り上げ106.6%となった。
・「洋風」は期間限定の季節メニューや、ゲーム業界とのコラボ企画が好評で、売り上げは104.3%となった。「和風」はCMによる訴求や値引きキャンペーンで集客し、売り上げ112.2%。「麺類」は郊外ロードサイド店舗の拡充や、高温傾向により冷たいメニューが堅調、観光地での訪日外客の賑わいもあり、売り上げは112.1%となった。「持ち帰り米飯/回転ずし」は、休日数が少なかったことなどによる客数減もあったが、売り上げは100.4%となった。「その他」は「アイスクリーム」「ドーナツ」がハロウィーンのキャンペーンで売り上げを伸ばし、前年比106.6%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ105.7%となった。
•「洋風」は、月初及び月末の悪天候がやや影響したところもあったが、クーポンや期間限定のデザートなどの好評もあり、売り上げ106.7%となった。「和風」は、高温で鍋メニューが振るわなかったものの、秋メニューのフェアが奏功したことなどから、売り上げ106.5%となった。「中華」は特産食材のキャンペーンが奏功し、また創業記念クーポンにより集客したところがあり、売り上げ103.8%。「焼き肉」は、休日が一日少ないことの影響で、客数に影響があったものの、価格改定とキャンペーンの効果により、売り上げ102.7%となった。
■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、ビジネス街立地の店での休前日の好調に加え、訪日外客の集客が増え、売り上げ堅調。高温傾向により日本酒の熱燗などは振るわなかったが、ビールの売れ行きが堅調で、売り上げ104.6%となった。
■ディナーレストラン業態
・休日が少ないことなどで客数に影響があったところが一部あったが、訪日外客需要の好調が続き、売り上げ101.3%となった。
■喫茶業態
・10月に入っても続く高温傾向により、冷たい飲み物が好調、テラス席の需要もあり、前年比107.6%となった。