Food Biz WEB エフビー短信   No.0462

2024/04/28
JFの外食市場動向調査(2024年3月度)

<全体概況>
今年3月は前年より土日の数が2日多い曜日まわりとコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなったことで客足堅調、外食全体の売り上げは前年比111.2%、19年比113.5%となった。また、円安傾向の継続や、北陸新幹線延伸開業などもあり、インバウンドを中心に観光需要が好調であった。

<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは引き続き好調で、売り上げ110.7%、19年比売り上げは127.2%となった。
・「洋風」は、割引率の高いキャンペーンと新商品の好調、リーズナブルな新ブランド展開などで売り上げ110.4%。「和風」は、CM効果などにより、売り上げ116.1%。「麺類」は、テレビ露出の効果に加えて、前年より低い平均気温の中で温かいメニューが好調、売り上げは113.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、桜の開花が先送りとなり持ち帰り需要が伸び悩んだところもあったが、回転寿司は比較的堅調で、売り上げは102.9%となった。「その他」は、「カレー」のテイクアウトの価格改定で客単価が上昇、売り上げ111.1%となった。

■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ113.0%、19年比では売り上げ104.1%となった。
・「洋風は」、前年より土日の多い曜日まわりで集客堅調、テレビへの露出効果もあり、売り上げ113.6%、「和風」は、寒い日の鍋料理が好調で売り上げ112.5%。「中華」は、各種春のキャンペーンが好評で、売り上げ111.3%。「焼き肉」は、団体客、食べ放題客、訪日外客など集客好調、売り上げ113.6%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、5年ぶりにコロナ禍の無い歓送迎会シーズンとなり、宴会も一部で数十人規模のものがみられるほど回復し、週末の好調にも支えられ、売り上げ106.2%、19年比69.8%となった。

■ディナーレストラン業態
・引き続き訪日外国人の利用増加と客単価上昇により、、売り上げ111.6%、19年比99.7%となった。