Food Biz WEB エフビー短信   No.0362

2016/02/05
JFの外食市場動向調査(2015年11月度)

<全体概況>
 11月は、数日の周期で天気が変わり、気温は高いが曇りや雨の日が多く、また土曜日が前年より1日少ない曜日回りであったことから、外食の客数は伸びず全体の売り上げは99.5%と5ヵ月ぶりに前年を下回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは99.5%と前年を下回った。
・「洋風」は、回復の傾向にあるものの店舗数減もあり、売り上げは99.3%となった。「和風」は、気温が高かったため定番の季節メニューが振るわず、売り上げは99.2%となった。「麺類」は、新メニューの好調が続き、売り上げは103.1%、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、雨天日の販売が振るわず96.1%となった。その他は、「アイスクリーム」が日照時間の少なさに影響した一方で「カレー」が堅調、売り上げは101.6%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.6%と、31カ月連続して前年を上回った。
・業種別では、曜日回りの影響で売り上げが前年を下回るところもあり、「洋風」は99.2%、「中華」は営業時間短縮なども影響し97.3%となった。他方、「和風」は客数が若干前年を下回ったものの客単価の上昇で売り上げは104.7%と堅調。「焼き肉」がもっとも好調で、売り上げは105.8%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、店舗数減の影響もあり、売り上げは98.0%と前年を下回った。「居酒屋」は大規模な店舗削減が続き、客数90.7%、売り上げ88.9%と大幅な前年比減が続いている。

■ディナーレストラン業態
・客足の伸びは昨年に及ばないが、キャンペーンメニューの展開などで売り上げは102.0%と堅調に推移した。

■喫茶業態
・ドリンクやサンドイッチの新メニュー、交通系電子マネー導入キャンペーン等が奏功し、売り上げは102.0%と前年を上回った。