Food Biz WEB エフビー短信   No.0365

2016/04/05
JFの外食市場動向調査(2016年2月度)

<全体概況>
 今年の2月は、うるう年のため営業日数が前年より1日多く、外食の売り上げを約2~3%押し上げた。日によって寒暖の差が大きく一部客足に影響もあったが、ファーストフードがおおむね好調、ファミリーレストランも前年を上回って推移したことから、全体の売り上げは3ヵ月連続して前年を上回り105.5%となった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは109.6%と前年を上回った。
・「洋風」は、昨年の異物混入問題からの回復に加え、各社キャンペーンメニューが好調で売り上げは大きく伸び116.3%となった。「和風」は定食メニューが好調で、売り上げは107.8%。「麺類」は、前月ほどの伸びはないが売り上げは103.9%と堅調、「持ち帰り米飯・回転寿司」は、値引きセールは好調だったものの100.5%とほぼ前年並み。「その他」は、アイスクリームが寒暖の差などで不調だったが、カレーは堅調に推移し、売り上げは105.1%となった。

■ファミリーレストラン業態
・営業日数増を主要因として、売り上げは102.7%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、比較的客単価が低めの店が牽引して売り上げ101.5%、「和風」は、折り込み広告などの販売促進が奏功した店もあり102.8%、「中華」はクーポンの配布やメニュー改定による客単価上昇で売り上げ102.1%、「焼き肉」は、ファミリー需要を中心に客数が増え、売り上げは108.5%と好調に推移した。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、キャンペーンイベントが好調な店もあり、売り上げは102.6%となった。「居酒屋」は店舗削減の影響で、売り上げ92.3%と引き続き前年比減が続いている。
■ディナーレストラン業態
・引き続き大型の新店が好調で、売り上げは106.4%となった。

■喫茶業態
・暖かい日に集客が上がった店もあり、売り上げは103.2%と前年を上回った。