Food Biz WEB エフビー短信   No.0367

2016/06/30
JFの外食市場動向調査(2016年4月度)

<全体概況>
4月は、全国的に雨が多く、また、熊本地震の発生により、一部の外食需要に影響があったものの、土曜日が1日多い曜日回りとファーストフードの好調が続いたことから、全体の売り上げは前年を上回り103.0%となった。一方、ファミリーレストランは各社まちまちであるが、先月に続き洋風を中心に伸び悩み、売り上げは100.8%にとどまった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは、106.3%と前年を上回った。
・「洋風」は、各社キャンペーンメニューが好調で売り上げは110.6%となった。「和風」は、価格訴求力のあるメニューで客数が伸び、売り上げは108.0%となった。「麺類」は、堅調に推移して売り上げは101.2%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、お花見のピークが4月になり売り上げに貢献したが、雨天や店舗減などから97.3%と前年を下回った。「その他」は、高温によりアイスクリーム販売が好調、カレーもメディア露出により堅調で、売り上げは107.4%となった。

■ファミリーレストラン業態
・土曜日が1日多かったこともあり、売り上げは2ヵ月ぶりに前年を上回り100.8%となった。
・業種別では、「洋風」は、価格訴求力のある一部ブランドが堅調であったものの、客単価が下がり売り上げは99.2%、「和風」は102.8%と堅調に推移、「中華」は店舗削減で98.8%となった。「焼き肉」は、歓迎会などの需要を取り込んで、売り上げは107.2%と引き続き好調に推移した。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、店舗増による客数増で売り上げは102.9%。「居酒屋」は店舗削減が続き、売り上げは88.9%と前年比減が続いている。

■ディナーレストラン業態
・インバウンド客の取り込みや店舗数の増加などにより売り上げは106.9%となった。

■喫茶業態
・新商品の発売や季節メニューの販促に努めたが、キャンペーン実施で好調だった前年同月には及ばず、売り上げは99.9%となった。