Food Biz WEB エフビー短信   No.0373

2016/11/30
JFの外食市場動向調査(2016年10月度)

<全体概況>
10月は、前年より休日数が1日多い曜日まわりがFF、FRなど週末の集客が大きい業態の売り上げを引き上げたことに加え、ハロウィーン需要などで好調だったFFが引き続き全体を牽引し、全体売り上げは105.3%と2カ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは109.4%と前年を上回った。
・「洋風」は、過去好評だった商品の復刻キャンペーンが好調なところもあり、売り上げは112.9%となった。「和風」は、携帯会社とのコラボキャンペーンが客数を押し上げ、売り上げは112.6%。「麺類」も、携帯アプリでの販促や新商品が好調で売り上げは104.4%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は季節限定の高単価メニューなどが好評で、売り上げは104.1%。「その他」は、アイスクリームでハロウィーンキャンペーン等が奏功し、売り上げ105.1%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは、曜日まわりが客数を押し上げ103.0%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、価格訴求力のある店が引き続き好調で103.1%、「和風」は、メニュー改定で客単価が上昇した店もあり、売り上げは102.3%、「中華」は、食材の国産化などの取り組みが結実したところもあり102.3%となった。「焼き肉」は、値ごろ感のあるメニューの導入で客数が増え、売り上げ104.8%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、ハロウィーン需要や店舗増などで104.0%、「居酒屋」は引き続き店舗削減で売り上げは89.9%と前年比減が続いている。

■ディナーレストラン業態
・店舗増と休祝日の集客増で、売り上げは105.3%となった。

■喫茶業態
・平日の少ない曜日まわりなどがマイナスに作用したが、客単価が上がり、売り上げはほぼ前年並みの100.4%となった。