Food Biz WEB エフビー短信   No.0374

2017/01/05
JFの外食市場動向調査(2016年11月度)

<全体概況>
 11月は、前年より休日数が1日少ない曜日まわり、北日本での低温や関東甲信地方での記録的に早い積雪など、外食のマイナス要因があったにもかかわらず、好調なFFが引き続き全体を牽引し、全体売り上げは101.7%と3カ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは104.0%と前年を上回った。
・「洋風」は、人気メニュー復刻キャンペーンで引き続き好調なところもあり、売り上げは104.3%となった。「和風」は、鍋など季節メニュー、定食メニュー、地域限定メニュー等が好評で、売り上げは105.7%。「麺類」は、新商品の販促強化により売り上げは103.8%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗数の減少で売り上げは99.7%。「その他」は、アイスクリームが携帯会社とのコラボキャンペーンで客数を大幅に増やし、売り上げは107.0%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは、曜日まわりで客数が伸びず98.7%と前年を下回った。
・業種別では、「洋風」は、クーポンや高単価メニューの投入効果が見られたものの、悪天候と曜日まわりから売り上げ98.9%。「和風」は、比較的客単価が高いブランドで集客に苦戦し、売り上げ97.5%。「中華」は、会員募集キャンペーンなどが奏功し、101.0%となった。「焼き肉」は、集客が振るわず売り上げ97.2%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、遅い時間帯の客足が落ちたものの店舗増により売り上げ103.0%。「居酒屋」は、引き続き店舗削減で売り上げは95.0%と前年比減が続いている。

■ディナーレストラン業態
・客単価は低下傾向であるものの、店舗増と休祝日の集客増で、売り上げは105.2%となった。

■喫茶業態
・新作メニュー、既存メニューの冬季バージョンなどを店頭で積極的にPRし、売り上げは101.2%となった。