Food Biz WEB エフビー短信   No.0375

2017/01/30
JFの外食市場動向調査(2016年12月度)

<全体概況>
 12月は、前年より休日数が1日多い曜日まわりのなか、引き続き好調なFFがクリスマスや年末の外食需要を牽引し、一部FRの好転とあいまって、全体売り上げは103.3%と4カ月連続して前年を上回った。居酒屋業態は、年末の宴会需要は堅調だったものの、客単価が低下傾向で、売り上げを押し上げるには至らなかった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは105.2%と前年を上回った。
・「洋風」は、季節限定メニューやクリスマスのキャンペーンが好調で、売り上げは108.4%となった。「和風」は、鍋など季節メニュー、地域限定メニュー、定食の新メニュー等が引き続き好評で、売り上げは104.6%。「麺類」は、店舗数の増加などで売り上げは102.0%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗数の減少で売り上げは98.9%。「その他」は、アイスクリームが、価格改定とクリスマスケーキ販売の堅調で売り上げは103.4%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは101.7%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」が高単価商品の投入やテイクアウト・宅配用ローストチキンの好調などで客数・客単価を上げ、売り上げ103.1%。「和風」は、年末需要が堅調だったところもあるが、店舗数の減少もあり、売り上げは98.1%。「中華」は、高付加価値商品フェアなどに支えられ100.7%となった。「焼き肉」は、年末の家族需要などを取り込み、売り上げ104.4%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、既存店の予約以外の集客に苦戦したが、店舗増により売り上げ103.2%。「居酒屋」は、忘年会の宴会数は前年を越えたものの、個人客の数が伸びず、売り上げは95.2%となった。

■ディナーレストラン業態
・引き続き客単価は低下傾向であるものの、店舗増により売り上げは104.6%となった。

■喫茶業態
・冬季メニューや高単価商品の積極的投入に加え、比較的温暖な日のアイスドリンクの堅調などから、売り上げは103.1%となった。