Food Biz WEB エフビー短信   No.0376

2017/03/06
JFの外食市場動向調査(2017年1月度)

<全体概況>
 1月は、地域によっては大雪や冷え込みが厳しく、客足にマイナスとなったところもあるが、正月三が日を中心に年始需要がおおむね好調で、全体売り上げは102.4%と5ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファストフード業態
・全体売り上げは104.2%と前年を上回った。
・「洋風」は、消費者参加型プロモーションや期間限定商品などが客数を押し上げ、売り上げは105.6%となった。「和風」は、サイドメニューやフェアメニューが好調で、売り上げは103.2%。「麺類」は、積極的な出店で客数が伸び、売り上げは103.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は正月のテイクアウトが好調で、売り上げは101.6%。「その他」は、カレーが昨年末の価格改定で客単価が上昇、売り上げは103.1%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.8%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」が高単価商品や季節メニュー等の健闘で堅調に推移し、売り上げ101.0%。「和風」は、店舗減客数減により売り上げは98.2%。「中華」は、悪天候で客数減の店もあったが、販促キャンペーンなどに支えられ、売り上げ100.8%となった。「焼き肉」は、年始需要がおおむね好調で、売り上げ104.7%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、既存店実績は前年に及ばなかったものの、店舗増により売り上げ101.6%。「居酒屋」は、引き続き店舗減に加え、成人の日の宴会が減ったところもあり、売り上げは93.9%となった。

■ディナーレストラン業態
・曜日回りの影響を受けた店、価格設定の見直しで好調の店など、業績は各社まちまちだが、店舗増により売り上げは103.5%となった。

■喫茶業態
・付加価値のある季節メニューの販促や独自のプリペイド式カードの受け入れが奏功し客単価が上昇、売り上げは102.5%となった。