Food Biz WEB エフビー短信   No.0380

2017/07/04
JFの外食市場動向調査(2017年5月度)

<全体概況>
5月は、日曜日が1日少ない曜日周りで、FRなど休日需要が多い業態では客数に影響したものの、外食全体としてはゴールデンウィーク(GW)期間や月後半を中心におおむね客足堅調で、全体売り上げは102.2%と9カ月連続で前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは103.5%と前年を上回った。
・「洋風」は、GW向けの期間限定メニューなどが好評で、売り上げは104.6% 。「和風」は、新メニューに合わせたトッピング訴求で客単価上昇、売り上げは103.8% となった。「麺類」は、前月投入のメニューが好調を維持、メディア露出の後押しもあり、売り上げは105.7% 。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗減の影響で売り上げ98.9% となった。「その他」は、カレーが昨年末の価格改定による客単価上昇で、売り上げは100.5%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは日曜日が少ない曜日周りの影響で、99.9%とわずかに前年を下回った。
・業種別では、「洋風」はGWや母の日などのイベントが好調だったものの、平日の集客が振るわないところもあり、売り上げ99.6%、「和風」はGW後の落ち込みと店舗数減で売り上げ98.0%、「中華」は販促キャンペーンを行うも客足が伸び悩み、売り上げ99.8%と前年を下回った。「焼き肉」はGWのファミリー需要やSNSでのクーポン配信などが奏功し、売り上げ104.6%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、GW後に落ち込んだところもあったが、後半に客足回復、客数は3カ月連続して前年を上回り、全体売り上げは101.2%と2カ月ぶりに前年を上回った。「パブ・ビアホール」は、店舗増と新店の好調で売り上げ104.2%となった。「居酒屋」は、店舗整理が奏功し売り上げは回復、100.5%となった。

■ディナーレストラン業態
・5月は各社まちまちで、高級業態の一部で振るわないところもあったが、店舗増もあり、売り上げは103.6%となった。