Food Biz WEB エフビー短信   No.0386

2018/01/12
JFの外食市場動向調査(2017年11月度)

<全体概況>
11月は、台風などに見舞われた前月に比べると比較的穏やかな天候の地域が多く、全般的に客足堅調、客数は101.0%となった。引き続きFF、FRを中心にフェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗も多く、客単価が上昇したことから、全体の売り上げは103.9%と前年を上回った。

<業態別概況>
■ファストフード業態
・全体売り上げは104.4%と前年を上回った。
・「洋風」は、引き続き期間限定メニューなどが好調、売り上げは107.7%。「和風」は、平年より気温が低かったこともあり鍋などの温かい季節メニューが好調で客単価上昇、売り上げも104.1%。「麺類」は、店舗増に加えフェア品が好調で単価上昇、売り上げは105.0%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格が高めの商品を増やしている回転寿司で客単価上昇、売り上げ101.5%。「その他」は、「アイスクリーム」が昨年の他産業とのコラボキャンペーンがあった反動で客数が大幅に減少、売り上げは91.4%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは103.3%前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、営業時間短縮の影響などで客数が前年を割れるも、ディナー時間帯が好調なところが多く客単価が上昇、売り上げ102.0%。「和風」も、季節限定フェアが好調で客単価上昇、売り上げ101.4%と8ヵ月ぶりに前年を上回った。「中華」は、キャンペーンメニューなどが好調で客数・客単価ともに上昇、売り上げ104.0%。「焼き肉」は継続して好調を維持しており、売り上げ111.6%と12ヵ月連続して前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態も天候が安定したことなどで客足が戻り、客数100.8%、全体売り上げも100.4%と5ヵ月ぶりに前年を上回った。「パブ・ビアホール」は、客数増で既存店・新規店ともに好調、売り上げは103.5%。「居酒屋」は回復トレンドが感じられるものの、店舗減の影響で売り上げは前年をわずかに下回り99.6%となった。

■ディナーレストラン業態
・都心部の法人需要増などで客数が増え、売り上げは堅調、105.3%となった。

■喫茶業態
・旬の国産食材を使ったジュースや新商品の食べ物などが好評で客単価が上昇、売り上げは103.4%となった。