Food Biz WEB エフビー短信   No.0391

2018/05/29
JFの外食市場動向調査(2018年4月度)

<全体概況>
4月は、花見需要のピークが3月に早まったことで、持ち帰り米飯・回転ずし、FR、居酒屋などに集客の影響が見られたが、最近の価格改定の傾向や高単価商品の好調などにより客単価上昇が続いており、全体売り上げは101.8%と20ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは102.1%と前年を上回った。
・「洋風」は、定番商品をアレンジした新商品が牽引し、客数・客単価ともに上昇、売り上げは103.4%。「和風」は、原料高による価格改定等で客単価の上昇が続いており、売り上げ104.1%。「麺類」は、店舗増と客単価の上昇により売り上げ103.5%。「持ち帰り米飯・回転ずし」は、花見需要のピークが3月に前倒しとなり客足に影響したものの、価格が高めの商品の投入が奏功し客単価が上昇、売り上げは100.1%。「その他」は、携帯会社とのコラボキャンペーンの規模を縮小した「アイスクリーム」が昨年ほどの集客に至らず、売り上げ91.2%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは101.7%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、引き続き店舗限定の特別メニューや高付加価値メニューが好評で客単価が上昇し、売り上げ100.5%。「和風」は、花見需要の前倒しなどが影響し、売り上げ99.3%。「中華」は、引き続きお客様感謝キャンペーンによる集客増で売り上げは106.1%。「焼き肉」は根強い肉ブームに加え、メディア露出による集客効果などで売り上げは好調を維持、105.7%と17ヵ月連続して前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、歓迎会需要などがあったものの、引き続く店舗減少に加え、花見需要のピークが3月に早まり客数に影響、売り上げは前年を下回り96.7%。「パブ・ビアホール」は、新社会人等の若年層のグループ需要をとらえたところもあり、売り上げは100.6%。「居酒屋」は、店舗減少に加えて、低中価格帯の店ではFF・FRの酒販売やコンビニとの競争もあり、売り上げは95.7%。

■ディナーレストラン業態
・歓迎会需要や大型商業施設への出店などが好調で、売り上げは104.0%となった。

■喫茶業態
・季節のドリンク、高単価のフェアメニュー、大きめのドリンクなどが奏功し客単価が上昇、売り上げは103.2%。