Food Biz WEB エフビー短信   No.0397

2018/11/27
JFの外食市場動向調査(2018年10月度)

<全体概況>
10月は、日曜日が1日少ない曜日回りであったが、比較的天候に恵まれたことや、2週続けて週末に台風の上陸・接近があった前年と比べ、客数は堅調に推移し、売り上げは101.7%と26ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは101.5%と前年を上回った。
・「洋風」は、携帯会社とのコラボキャンペーンの効果で客数増加も、客単価が下がったことなどから、売り上げは前年並みの99.9%。「和風」は、引き続き他業態とコラボした割引キャンペーンなどで客数堅調、売り上げ104.1%。「麺類」は、店舗増とフェア品の好調で客単価上昇、売り上げ101.1%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、アルコール販売や期間限定メニューの販売が好調で、売り上げは102.9%。「その他」は、「アイスクリーム」が前年と同じく実施した携帯会社とのコラボキャンペーンで売れ行き堅調、売り上げ101.9%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.7%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」「和風」ともに、期間限定メニューなどの支持で客単価の上昇傾向は続いているものの、客数の減少も続いており、売り上げはそれぞれ100.3%、99.8%となった。「中華」は、引き続きキャンペーン効果や価格据え置きなどで客数堅調、売り上げは102.7%。「焼き肉」の売り上げは23ヵ月連続して売り上げ増加だが、休日が少ない曜日回りの影響もあり、伸び幅は縮小した。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、店によって明暗を分けたが、ハッピーアワー拡大等による集客増が支えとなり、売り上げ102.0%。「居酒屋」も安定した天候から前年より客数が伸び、売り上げ104.1%となった。

■ディナーレストラン業態
・割引販売や季節限定フェア、大型の新店効果などにより、売り上げは101.9%となった。

■喫茶業態
・比較的安定した天候により冷たいドリンクも売れ行き好調のほか、お得な会員制プリペイドカードの発行数増大などで、売り上げは104.4%となった。