Food Biz WEB エフビー短信   No.0398

2019/01/28
JFの外食市場動向調査(2018年11月度)

<全体概況>
11月は、土曜日が1日少ない曜日まわりであったが、暖かい日が多かったことや、週末の天候に恵まれたことなどから客足堅調、売り上げは101.1%と27ヵ月連続して前年を上回った。また、金曜日が多い曜日まわりは飲酒業態にはプラスとなり、「パブ・居酒屋」は客数・売り上げともに2ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは101.6%と前年を上回った。
・「洋風」は、各社まちまちであったが、以前好評だったキャンペーンメニューをアレンジするなどで売り上げ101.1%。「和風」は、季節の定食メニューや割引パスポートなどが好調で客単価・客数ともに堅調、売り上げ103.1%。「麺類」は、前月に続き店舗増と期間限定品の好調で客単価上昇、売り上げ102.8%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、暖冬傾向で客足堅調だったものの店舗減で、売り上げは99.7%。「その他」は、「カレー」が秋以降のTVCMの効果などで堅調、売り上げ100.8%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは99.6%と前年を下回った。
・業種別では、「洋風」「和風」ともに、引き続き期間限定メニューなどが支持され客単価の上昇傾向は続いているものの、客数の減少も続いており、売り上げはそれぞれ98.5%、98.7%となった。「中華」は、引き続きキャンペーンを行ったことや店舗数増で、売り上げは101.1%。「焼き肉」の需要は依然堅調で、土曜日が少ない曜日まわりでも売り上げは103.6%と、24ヵ月連続して売り上げは前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は曜日まわりと暖冬傾向で比較的堅調に推移した。「パブ・ビアホール」は、営業時間の繰上げや毎週プレミアムフライデーを実施するキャンペーンなどで、売り上げ103.1%。「居酒屋」は、売り上げ102.8%となった。
■ディナーレストラン業態
・各社まちまちとなり平日の集客に苦戦したところもあったが、週末の好調、大型の新店効果などにより、売り上げは101.2%となった。

■喫茶業態
・改装等で営業店舗数が減ったが、暖冬傾向で夜のアルコール販売が回復したところもあり、売り上げは100.5%となった。