Food Biz WEB エフビー短信   No.0400

2019/03/11
JFの外食市場動向調査(2019年1月度)

<全体概況>
 1月は、一部で年始休業などの店もあったが、昨年のような大雪の影響もなく、暖冬傾向で、天候にも恵まれたため、多くの業態で客足は比較的堅調、全体の売り上げは101.4%と29ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファストフード業態
・全体売り上げは101.7%と前年を上回った。
・「洋風」は、年始限定商品や人気メニュー対決キャンペーンの好調などで、売り上げ102.3%。「和風」は、引き続き定食メニューの好調などで客単価上昇、売り上げ102.0%。「麺類」は、店舗数増とフェアやTV露出などにより、売り上げ101.7%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、年始セールが好調だったところもあるが、店舗減で売り上げは99.2%。「その他」は、「カレー」がCM効果で、「アイスクリーム」が持ち帰り商品へのプレゼントキャンペーンの好調で、売り上げ102.6%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.8%とわずかに前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、ランチ時間帯の集客が振るわないところもあり、売り上げは99.3%となった。「和風」は商業施設での集客が伸びず、売り上げ98.8%。「中華」は、年始キャンペーンが奏功し客数が増え、売り上げは106.3%。「焼き肉」は客数が堅調に伸び、売り上げは103.9%と、26ヵ月連続して前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、天候に恵まれたことで年始や週末の需要が堅調に推移した。「パブ・ビアホール」は、サッカー・アジア杯の観戦が需要を押し上げ、売り上げ105.2%。「居酒屋」もお得感を打ち出して売り上げ堅調、101.2%と前年を上回った。
■ディナーレストラン業態
・月前半の休日需要がおおむね堅調で、売り上げは101.7%となった。

■喫茶業態
・年始の営業日数短縮等で客数は減ったが、ホットドリンクや旬のフルーツメニューなどで客単価上昇、売り上げは100.2%となった。