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No.0035 2009/02/03
ウエストパークカフェ 代々木上原店
圧巻のボリュームのハンバーガーを軸とするアメリカンカジュアルダイニング
1号店である代々木上原店は、高級住宅街にある開放的なオープンエアスタイルの路面店。通常でも3~4割を外国人客が占めている。
1号店である代々木上原店は、高級住宅街にある開放的なオープンエアスタイルの路面店。通常でも3~4割を外国人客が占めている。
 「アメリカを忠実に再現」というコンセプトの「ウエストパークカフェ」は、アメリカ人が来店しても違和感がなく、アメリカそのままだと感じてもらえるような店作りを貫いている。
 経営元は(有)メイズフードインターナショナルで、同社の鈴木康博社長が幼少期をアメリカで過ごし、日本で就職してからもアメリカ関連の仕事が多かったため、現地で馴染んできたカジュアルレストランを日本で展開したいと、1996年5月に同社を設立し、同年8月に代々木上原店を出店した。代々木上原駅から徒歩5分ほどの住宅街にあえて出店したのは、周辺に外国人がたくさん住んでいる場所で、地元密着型の経営をしていきたいという考えからである。また、開放的なオープンエアレストランの先駆けでもあった。
 現在、ウエストパークカフェという名のつく店舗は計9店で、直営が代々木上原店、赤坂店(赤坂東急プラザ2階)、丸の内店(丸ビル5階)、エクスプレス成田店(成田空港内)の4店、ほかライセンス店として羽田店、エクスプレス羽田店、スカイファウンテン羽田店(以上、羽田空港内)、新宿高島屋店(12階)、神谷町店(城山トラストタワー1階)の5店がある。エクスプレスとスカイファウンテンは、ホットドッグなどを主力商品とするスタンドタイプの店舗である。また、メインテーマはアメリカだが、内装については代々木上原店はサンタモニカ、赤坂店はサンフランシスコをイメージするなど、店ごとに多少変えており、商品構\成も若干異なる。
外国人をターゲットに着実な店舗展開を推進
 同店を代表\する商品は、100%ビーフのパティを挟んだWPCバーガー6品目1290円~1590円と、ハーブ ロティサリー チキン2品目1690~1790円である。
 まずWPCバーガーは、220gのパティをお客の好みの焼き加減で焼き、香ばしい小麦の香りがするバンズに挟んで提供する。代々木上原店では、毎朝店内でバンズやパン類を焼いており、それらのテイクアウト販売も行なっている。パティは、パン粉やタマネギなどのつなぎを使用せず、粗挽き、中挽き、細挽きの牛肉をブレンドし、独特の食感を出している。味付けは塩、コショウだけとシンプルで、牛肉そのものの味を生かし、好みでケチャップ、マスタードを加えてもいい。紙袋に入ってくるので、そのまま手に持って豪快にかぶりつくのが一番おいしい食べ方だが、大き過ぎて難しいという場合は、ナイフ、フォークで適宜カットするといい。
「パティには牛肉しか使っていないので、おいしく食べるには、よく焼くよりもミディアムレアをおすすめしています」
 と、同社取締役 運営開発部の佐々木誉主弥(よしゅあ)部長は語る。
 ロティサリーチキン専用オーブンを日本で初めて導入したのも同店で、とくにクリスマスにはテイクアウト販売の需要も大きい。また、大皿に山盛りに盛られてくるサラダも女性客に好評で、中でも、雑誌で「東京一」と評されたことのあるシーザー カルディニ サラダ1590円(ハーフ890円)や、ほぐしたロティサリーチキンと野菜類をゴマ風味ドレッシングで和えたチャイニーズ チキン サラダ1590円(ハーフ890円)などの人気が高い。ほか、時間帯によってパスタ、ピザ、スイーツなどを提供している。ドリンクも豊富で、カリフォルニア産を中心とするワイン、世界のビール、各種カクテルなどを揃えている。客単価は昼1300円、ティータイム900円、夜2700円となっている。
「メインターゲットは外国人という業態ですので、今後も慎重に立地を選び、品質を落とさずに店舗展開していきたいです」
 と、佐々木部長は述べている。
WPCバーガー1290円。パティやバンズのストレートなおいしさとボリューム感により、同店を代表\する人気商品となっている。オリジナルシーズニングで味付けしたフライドポテトもたっぷりと添えられてくる。 ●店舗データ●
住所:東京都渋谷区元代々木町23-11 パーク代々木上原1F
TEL:03-5478-6065
店舗規模:21坪48席
営業時間:11時30分~23時、土日祝10時~
定休日:無休
WPCバーガー1290円。パティやバンズのストレートなおいしさとボリューム感により、同店を代表\する人気商品となっている。オリジナルシーズニングで味付けしたフライドポテトもたっぷりと添えられてくる。