Food Biz WEB エフビー短信
No.0468
2024/11/15
JFの外食市場動向調査(2024年9月度)
<全体概況>
9月は2度の三連休と日曜が1日多い曜日周りで、客足は堅調に推移した。また9月までの累計訪日外客数が昨年1年間を既に上回り、売り上げ増に寄与した。天候面では全国的に残暑が厳しく、各地で9月の観測史上最高の気温を記録し、冷たいドリンク類などが売れた。加えて季節定番メニューも堅調な売れ行きを見せ、外食全体の売り上げは前年比108.2%となった。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは引き続き好調となり、売り上げ106.9%となった。
・「洋風」は、月見シーズンの定番メニューが各社で好評、売り上げは104.1%となった。「和風」は、季節メニューと割引キャンペーンで集客し好調、売り上げ111.0%。「麺類」は、雨天が少なく人出が増え、サイドメニューの売れ行きも好調、売り上げは110.8%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、CMが奏功し新商品が好調のうえ、地方にも波及した訪日外客需要などにより、売り上げは105.1%となった。「その他」は、「アイスクリーム」が休祝日の増加と残暑の居座りで売り上げを伸ばし、111.8%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ111.5%となった。「洋風」は、フェア商品やタレントを起用した秋のキャンペーンのCMなどで集客、売り上げ113.3%となった。「和風」は、初旬の台風の影響にも負けず、松茸や鮭など秋の食材フェアが奏功し、スマホアプリによる若年層へのアピールも加わって、売り上げ112.6%となった。「中華」は、創業記念の割引クーポンなどで集客増、売り上げ108.4%。「焼き肉」は、昨年好評のキャンペーンを今年も展開し、主要メニュー価格を据え置くなどで、売り上げ107.2%となった。
■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、初旬に台風の影響を受けるも、それ以降は2度の3連休(シルバーウィーク)でインバウンドなどの集客堅調、季節の新メニューの好評、引き続き好調なビールの売れ行きなどで、売り上げ104.2%となった。
■ディナーレストラン業態
・日曜日が1日多く、集客は順調に増加、底堅い訪日外客需要とあいまって、売り上げ105.6%となった。
■喫茶業態
・残暑が厳しく冷たいドリンクの売れ行きが伸び、ショッピングセンターや百貨店で客足が増え、売り上げは110.1%となった。