Food Biz WEB エフビー短信   No.0420

2020/10/29
JFの外食市場動向調査(2020年9月度)

<全体概況>
コロナの新規感染が8月上旬をピークに減少傾向を見せはじめたことで、特に月後半の4連休(シルバーウイーク)には一部で売り上げが前年並みまで回復、外食全体の売り上げは前年同月比86.0%と前月より2ポイント増えた。しかし、感染者数は“下げ止まり”で、企業の在宅勤務が続く中、特に繁華街・ビジネス街、ディナー時間帯、飲酒業態の営業は苦戦している。また、前年より休日数が1日少なく、西日本が台風の影響を受けたことも回復に水を差したといえる。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・FFSは、引き続き業種間で回復に差があるものの、テイクアウトとデリバリーの需要が堅調な洋風が牽引し、全体売り上げは95.5%となった。
・「洋風」は、ドライブスルーのテイクアウトやデリバリーの浸透などもあり、前月ほどではないものの好調な売り上げで103.3%となった。「和風」は、高単価品やセットメニュー等を投入するも繁華街・ビジネス街での客足が戻らず、売り上げは92.8%。「麺類」は、昨年の好調と比べると、回復が緩やかで、売り上げ84.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回復基調はあるが雨天の外出自粛もあり、売り上げ94.0%。「その他」は、「アイスクリーム」が、昨年好調だったキャンペーンの反動もあり、8月と比べてマイナス6.7ポイントの83.6%となった。

■ファミリーレストラン業態
・FRは、月後半にかけて客足が緩やかに回復し、全体売り上げは80.3%となった。
・「洋風」「和風」「焼肉」は、4連休に前年並みまで回復するところもあり、売り上げはそれぞれ75.7%、77.7%、91.7%と前月より上向いている。「中華」は、引き続きテイクアウト・デリバリー需要の支えもあり、売り上げ91.3%と前月並みとなった。

■パブ・居酒屋業態
・飲飲酒業態は、東京都による飲酒業態の営業時間短縮要請(15日まで)や、夜の時間帯の客足の停滞、ほぼ皆無の法人の大規模宴会などから、業態全体の売り上げは51.1%、「パブ・ビアホール」は売り上げ44.4%、「居酒屋」は52.8%と、大幅回復への道のりは未だ遠い。

■ディナーレストラン業態
・ディナーレストランも、GoToトラベルの旅行客など、立地によって集客の差がみられるものの、宴会需要ではなく小規模の会食を中心に少しづつ回復し、売り上げは71.3%となった。

■喫茶業態
・依然としてビジネス街立地での客足の戻りが弱く、売り上げは72.5%となった。