Food Biz WEB エフビー短信   No.0385

2017/12/04
JFの外食市場動向調査(2017年10月度)

<全体概況>
10月は、土曜日が1日少ない曜日回りに加え、台風が2週続けて週末に上陸接近したこと、月全体を通して雨天日が多かったこと等から、客数は14ヵ月ぶりに前年を下回ったが、フェアメニューなど高単価商品が堅調な店舗もあり客単価が上昇、外食全体の売り上げは100.1%と前年をわずかに上回った。また、限定的ではあるが、総選挙期間中に予約が減り売り上げに影響したところもあった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは101.6%と前年を上回った。
・「洋風」は、新商品やご当地メニューキャンペーンなどが奏功し、売り上げは104.0%と好調。「和風」は、昨年携帯会社とのコラボキャンペーンがあった反動もあり客数が大幅に減少、売り上げも96.1%。「麺類」は、店舗増に加えフェア品等が堅調で、売り上げは103.9%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗減などもあり、売り上げ95.4%。「その他」は、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより大幅に客数増、売り上げは112.3%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは97.7%と5カ月ぶりに前年を下回った。
・業種別では、「洋風」は、引き続き高単価のフェアメニューが堅調で客単価が上昇も、天候要因で売り上げは96.2%、「和風」は、一部で宴会需要などがあるブランドでは選挙の影響もあり、売り上げ95.9%。「中華」は、引き続きポイントアップキャンペーンなどを行うも客数減で、売り上げ99.0%。「焼き肉」は天候に恵まれない中でも好調を維持しており、売り上げは106.2%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、天候要因に加え、大きなスポーツイベントが少なかったことなども影響し、売り上げは95.6%。「居酒屋」は、店舗減と悪天候の影響で、売り上げは94.5%となった。

■ディナーレストラン業態
・各社まちまちで、天候要因や選挙期間中の宴会需要減で売り上げを落とした店もあったが、鍋などの季節限定メニュー等が好評なところもあり、売り上げは103.3%となった。

■喫茶業態
・天候要因で客数減となったものの、温かいドリンクや軽食メニューが好調で客単価が上昇、売り上げは101.0%となった。