Food Biz WEB エフビー短信   No.0390

2018/05/02
JFの外食市場動向調査(2018年3月度)

<全体概況>
3月は、土曜日が1日多い曜日周りに加え、後半に気温が上昇し暖かい日が続いたことから、桜の開花が早まり、土日を中心に客足が伸び、全体の客数は103.0%、全体売り上げは104.6%と19ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは105.7%と前年を上回った。
・「洋風」は、各社まちまちであったが、ディナータイムに追加料金で定番商品が増量されるキャンペーン等が好調で客単価が上昇、売り上げは105.2%。「和風」は、引き続き原料高による価格改定等により客単価が上昇し、売り上げ105.2%。「麺類」は、店舗増などで売り上げ102.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、気温上昇でお花見需要などが拡大し、売り上げは102.5%。「その他」は、「アイスクリーム」が携帯会社とのコラボキャンペーンにより、客数が大幅に伸び、売り上げ121.9%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは104.2%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、引き続き店舗限定の特別メニューや高付加価値メニューが好評で客単価が上昇し、売り上げ102.7%。「和風」は、お花見需要などで売り上げ101.0%。「中華」は、キャンペーンが奏功して客数が増え、店舗増と相まって売り上げは106.5%。「焼き肉」は春休みのファミリー需要などをとらえて引き続き好調、売り上げ111.4%と16ヵ月連続して前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、年度末の送別会やお花見等の需要をとらえて、後半おおむね好調に推移したが、店舗数減の影響で売り上げは前年を下回り98.0%。「パブ・ビアホール」は、ほぼ前年並みで、売り上げは99.9%。「居酒屋」は、引き続き店舗減少の影響が大きく、売り上げは97.5%。

■ディナーレストラン業態
・送別会やお花見需要などで客数が伸び、売り上げは堅調に推移して104.6%となった。

■喫茶業態
・季節感のあるドリンクやスイーツなどの新メニューで客単価が上昇し、売り上げは102.4%となった。