Food Biz WEB エフビー短信   No.0392

2018/06/26
JFの外食市場動向調査(2018年5月度)

<全体概況>
5月は、ゴールデンウィークの休日が土曜日と重なり短くなったこと、雨天日が多かったことに加え、休祝日や「ハレの日」以外はやや節約傾向が見られ、ゴールデンウィーク明けの客足は弱めに推移した。一方で高付加価値メニューの堅調や価格改定などで客単価の上昇が続いており、全体売り上げは100.4%とほぼ前年並みながら、21ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは101.8%と前年を上回った。

・「洋風」は、消費者参加型キャンペーンを展開した店が牽引し、客数上昇、売り上げは104.1%。「和風」は、定食メニューやトッピング訴求の好調、価格改定等で客単価の上昇が続いており、売り上げ101.6%。「麺類」は、昨年のメディア露出の反動などもあり客数減少、売り上げ99.2%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格が高めの商品投入による客単価上昇が続いており、売り上げは101.7%。「その他」は、「アイスクリーム」が、気温が下がった時期に低調となり、売り上げ96.2%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは98.6%と前年を下回った。
・業種別では、「洋風」は、高付加価値メニューへの支持は引き続きあるものの客数減の影響が大きく、売り上げ96.9%。「和風」は、連休明けの平日の集客が振るわず売り上げ97.0%。「中華」は、引き続き、お客様感謝キャンペーンによる集客増で売り上げは105.2%。「焼き肉」は、伸び率が縮小したものの、101.7%と18ヵ月連続して前年を上回った。


■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、順次オープンしたビアガーデンが予想外の気温で苦戦、売り上げは98.0%。「居酒屋」は、引き続き他業態との競争や店舗減少のため、売り上げは96.3%。

■ディナーレストラン業態
・連休明け平日に客数減が見られたものの、大型商業施設への新規出店や客単価に支えられ、売り上げは101.9%となった。

■喫茶業態
・訴求力のある季節メニューが打ち出せず客数が減少、売り上げは98.3%。