Food Biz WEB エフビー短信   No.0393

2018/07/27
JFの外食市場動向調査(2018年6月度)

<全体概況>
6月は、土曜日が1日多い曜日周りに加え、全国的に平均気温が高く、関東甲信地方が早くも月末に梅雨明けするなど、晴れの日が多かったことも客足にプラスとなった。また、引き続き高付加価値メニューや価格改定による客単価の上昇が売り上げを下支えしており、全体売り上げは103.3%と、22ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファストフード業態
・全体売り上げは104.3%と前年を上回った。
・「洋風」は、追加トッピングを訴求したキャンペーンが好調で、客数・客単価ともに上昇、売り上げは105.0%。「和風」は、季節メニューの好調、価格改定等で客単価の上昇が続いており、売り上げ104.4%。「麺類」は、店舗増で売り上げ101.1%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、価格改定等による単価上昇などで、売り上げは105.8%。
「その他」は、「アイスクリーム」が、梅雨明け後の気温上昇で販売好調、売り上げ103.9%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは1028.6%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は、フェア商品や高付加価値メニューなどが客単価を押し上げ、売り上げ101.8%。「和風」は、主力メニューの改訂などにより客単価が上昇し、売り上げ100.1%。「中華」は、キャンペーン効果が続き客数増、売り上げは105.2%。週末需要の大きい「焼き肉」は、土曜日が増え客数も増大、売り上げ107.0%と19ヵ月連続して前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・「パブ・ビアホール」は、サッカーW杯で大幅に集客した店もあり、売り上げは104.2%。「居酒屋」は、引き続き他業態との競争や店舗減少のため、売り上げは96.9%。

■ディナーレストラン業態
・引き続き大型商業施設への新規出店や新メニューによる客層拡大で客数が増加、売り上げは105.5%となった。

■喫茶業態
・初夏のフードメニューやスイーツ、冷たいドリンクなどが好調で客単価が上昇、売り上げは102.5%となった。