Food Biz WEB エフビー短信   No.0402

2019/05/24
JFの外食市場動向調査(2019年3月度)

<全体概況>
3月は、前年より日曜日が多い曜日周りや、天候が比較的安定していたことも外食需要の下支えとなった。また季節限定メニューの堅調やメニューの改訂などにより客単価が上昇し、全体の売り上げは102.8%と31ヵ月連続して前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは103.4%と前年を上回った。
・「洋風」は、季節限定メニューやお得なランチセットなどが好調で、客数・客単価が上昇、売り上げは106.4%。「和風」は、引き続き定食メニューの好調や大きなサイズのメニュー投入で客単価上昇、売り上げ105.3%。「麺類」は、店舗数増と価格改定による単価上昇などで、売り上げ103.1%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、期間限定の弁当メニューなどで客単価上昇、売り上げは100.4%。「その他」は、「アイスクリーム」が昨年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動で客数が大幅に減少し、売り上げ86.4%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは102.3%と前年を上回った。
・「洋風」は、グランドメニューの改訂や季節限定メニューの堅調などで客単価上昇、売り上げは101.6%。「和風」は、宴会需要に対応した店舗リモデルが奏功したところがあったが、店舗減などもあり、売り上げはほぼ前年並みの99.9%。「中華」は、フェアメニューやアルコールのクーポン配布などで客数・客単価が上昇、売り上げは105.7%。「焼き肉」は、店舗増に加え、国産牛の価値訴求などが奏功し、売り上げは104.5%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、「花冷え」の下旬は客足が予想以上に伸びなかったが、上中旬の天候が比較的安定していたことから、「パブ・ビアホール」は売り上げ103.2%、「居酒屋」は売り上げ100.7%となった。
■ディナーレストラン業態
・送迎会需要などを捉えて客足堅調、売り上げは103.8%となった。

■喫茶業態
・季節のドリンクメニューや新商品などで客単価上昇、売り上げは101.1%となった。