Food Biz WEB エフビー短信   No.0403

2019/05/28
JFの外食市場動向調査(2019年4月度)

<全体概況>
4月は、東日本で気温が低かったことも客足にマイナスの影響を与えた。客数は全体的に前年を下回ったものの、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇、全体の売り上げは101.7%と32ヵ月連続して前年を上回った。今年のGWは10連休と休日数が増加したが、その前半にあたる4月末の4日間は天候に恵まれない日もあり、客足が鈍る店もみられた。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは102.7%と前年を上回った。
・「洋風」は、お得感のあるランチメニューや期間限定メニュー等の好調で客単価が上昇、売り上げは103.4%。「和風」は、季節に合わせた新メニュー、割引クーポンやパスの投入、定食メニューの好調などで客単価上昇、売り上げ104.9%。「麺類」は、価格改定による単価上昇で、売り上げ101.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗減でもGW期間中の回転寿司の好調により客数は前年並み、持ち帰り米飯では唐揚・ポテトなどプラス1品の訴求により単価が上昇、売り上げは102.1%となった。「その他」は、「アイスクリーム」が前月同様、昨年の携帯会社とのコラボキャンペーンの反動で客数が大幅に減少し、売り上げ94.5%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.7%と前年を上回った。
・「洋風」と「和風」は、グランドメニューの改訂等で客単価は上昇するも、客数と店舗数が減少し、売り上げは「洋風」99.1%、「和風」99.6%。「中華」は、割引券の利用や期間限定メニュー等の好調で客数と客単価が上昇し、売り上げは104.9%。「焼き肉」は、客数、客単価が堅調で、売り上げは103.4%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、気温が下がった上旬を中心に客数が減少した。また、地方では2度の統一地方選挙により客足に影響した店もあった。「パブ・ビアホール」は月末に向かって客数が増えたが、客単価の減少で売り上げは前年とほぼ同じ、「居酒屋」は客単価が上昇したが、客数と店舗数が減って売り上げ99.4%となった。

■ディナーレストラン業態
・店舗減、平日の法人需要の低調などで、売り上げは99.9%となった。

■喫茶業態
・GW期間中はビジネス街で営業時間を短縮する店もあり、客数はわずかに前年を下回ったが、季節のドリンクメニューの投入や価格改定で客単価が上昇、売り上げは101.9%となった。