Food Biz WEB エフビー短信   No.0406

2019/08/30
JFの外食市場動向調査(2019年7月度)

<全体概況>
7月は、梅雨明けが前年より大幅に遅れ、天候不順と低温が続いたことに加え、日曜日が1日少ない曜日周りの影響により、FRなどを中心に客足が落ち込んだ。引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改訂等で客単価は上昇傾向にあるものの、客数の減少により、全体の売り上げは99.5%と35ヵ月ぶりに前年を下回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは101.4%と前年を上回った。
・「「洋風」は、お得なランチ商品や季節限定商品等が好調で客数・客単価ともにプラス、売り上げは102.4%。「和風」は、長梅雨が客足に影響したが、付加価値のある季節メニューや定食メニューの好調で客単価が上昇、売り上げ101.6%。「麺類」は、出店増と客単価上昇で売り上げ102.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、天候不順が持ち帰り米飯の客足に影響し、売り上げ98.9%。「その他」は、「アイスクリーム」が梅雨寒で販売が伸びず、売り上げは96.7%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは95.6%と前年を下回った。
・「洋風」と「和風」は、一部で付加価値メニューへの支持が見られたものの、引き続き客数が振るわず、売り上げは「洋風」93.7%、「和風」94.0%と、前年を大きく下回った。「中華」は、店舗増などで売り上げ100.5%。「焼き肉」も、長引いた梅雨が客数に影響し、売り上げは99.5%と32ヵ月ぶりに前年を下回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態も、長梅雨による日照不足と低温により、本来なら繁忙期のビアガーデンを中心にマイナスの影響を受けた。店舗数減少の影響もあり、「パブ・ビアホール」は売り上げ97.7%、「居酒屋」は同98.8%となった。
■ディナーレストラン業態
・長梅雨や休日数減などの影響はあったものの、一部の高価格帯店の好調や、新店効果により、売り上げは102.1%となった。

■喫茶業態
・梅雨明け後に季節のドリンクメニューが好調に推移し、客単価が上昇、売り上げは103.7%となった。