Food Biz WEB エフビー短信   No.0407

2019/09/30
JFの外食市場動向調査(2019年8月度)

<全体概況>
8月は、台風の上陸や集中豪雨もあったが、土日祝日の合計が前年より2日多い曜日周りと、梅雨寒の前月から一転、気温が上昇したこと等から、FFなどを中心に客足堅調となった。季節メニューの投入や、メニュー価格の改訂等で客単価も上昇傾向が続いており、全体の売り上げは103.4%と、2ヵ月ぶりに前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは105.1%と前年を上回った。
・「洋風」は、引き続きお得なランチ商品や期間限定商品等の好調に加え、スパイスの効いたメニュー等で新規顧客を獲得、客数・客単価ともに上昇、売り上げは104.5%。「和風」は、子供を対象にした割引キャンペーンが夏休みのファミリー需要を捉え集客好調、客単価も上昇し、売り上げ106.3%。「麺類」は、引き続き期間限定商品等が好調で、売り上げ104.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司が夏休みのファミリー需要好調で、売り上げ104.0%。「その他」は、「アイスクリーム」がこれまでの価格改定による単価上昇に加え、気温上昇のなかアニメキャラクターとのコラボキャンペーンが好調で、売り上げは107.5%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは101.9%と前年を上回った。
・「洋風」と「和風」は、有利な曜日周りにもかかわらず、禁煙店舗の増加が客足に影響したところもあり、引き続き客数が振るわず、「和風」は売り上げ98.1%、「洋風」は100.4%。「中華」は、子供を対象にしたスタンプラリー等の販促効果により、売り上げは103.8%。「焼き肉」は、休日の集客が多い業態特性もあり、売り上げは110.0%と大幅に前年を上回った。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、ビアガーデンを中心に猛暑で売り上げが伸び、「パブ・ビアホール」は売り上げ104.6%。「居酒屋」は、店舗数減少に加え、お盆以降の集客が振るわず、売り上げ98.1%となった。
■ディナーレストラン業態
・お盆期間の集客好調と、新店効果により、売り上げは103.5%となった。

■喫茶業態
・季節のドリンクメニューの好調と、価格改定を導入する店舗の増大で、客単価が上昇、売り上げは106.1%となった。