Food Biz WEB エフビー短信   No.0410

2020/01/28
JFの外食市場動向調査(2019年11月度)

<全体概況>
11月は、一部で消費増税の影響がみられたものの、土日祝日の合計が前年より多く、北日本を除いて気温が高めで、外食の客足にプラスとなった。また、従来から好調を続けているFF業態では客数・売り上げの増加が顕著となり、外食需要を牽引、外食全体の売り上げは、102.6%と前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは104.1%と前年を上回った。軽減税率導入の影響でテイクアウトが強みとなり、FFを中心に利用が拡大している宅配代行業者のキャンペーン強化とあいまって好調に推移した。
・「洋風」は、期間限定商品やお得なセット等が好調で、売り上げは106.1%。「和風」は、季節商品の好調や定食メニューのキャンペーン頻度増などで客単価上昇、売り上げ103.9%。「麺類」は、増税対策のクーポン配布が奏功したところもあったが、先月の台風の影響が残ったところもあり、売り上げ99.8%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司がサイドメニューの好評で単価上昇、売り上げ103.1%。「その他」は、これまでの価格改定に加え、「アイスクリーム」が高単価のクリスマスケーキの早期予約販売で単価上昇、売り上げは103.1%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは101.9%と前年を上回った。
・「洋風」と「和風」は、高単価のフェア品などが好調なところもあったが、ディナータイムに集客が振るわないところや、禁煙店舗の拡大で客足が落ちたところもあり、売り上げは「洋風」100.2%、「和風」96.4%。「中華」は、曜日回りに加え、各種キャンペーンや店舗増などにより、売り上げは107.0%。「焼き肉」はメディアへの露出効果もあり、売り上げは110.2%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、一部で消費増税の影響も見られたが、週末に向けて客数がプラスとなり、「パブ・ビアホール」が、売り上げ100.6%。「居酒屋」は、引き続き店舗減の影響等で客数伸びず、売り上げ97.9%となった。
■ディナーレストラン業態
・増税対策のクーポン配布やキャンペーン等で集客し、売り上げは104.1%となった。

■喫茶業態
・価格改定と、期間限定のフードメニューの投入等で単価が上昇、売り上げは103.3%となった。