Food Biz WEB エフビー短信   No.0368

2016/06/30
JFの外食市場動向調査(2016年5月度)

<全体概況>
5月は、土曜日が1日少ない曜日回りがマイナスに影響した業態もあったが、ファーストフードが連休を中心に概ね好調に推移したことから、全体の売り上げは前年を若干上回り100.6%となった。一方、ファミリーレストランは洋風を中心に苦戦が続いており、売り上げは98.0%と今年に入って3月に続き2度目の前年割れとなった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは104.6%と前年を上回った。
・「洋風」は、各社まちまちであったが、キャンペーンメニューが概ね好調で売り上げは108.2%となった。「和風」は、客数増と定食メニューに支えられ売り上げは103.5%であった。「麺類」は、季節メニューの投入が奏功し売り上げは103.9%と堅調。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、店舗減などから96.9%と前年を下回った。「その他」は、アイスクリームが客数を伸ばし堅調、前年比102.9%となった。

■ファミリーレストラン業態
・土曜日が少ない曜日回りの影響もあり集客が伸びず、売り上げは98.0%と今年2度目の前年割れとなった。
・業種別では、「洋風」は、一部低価格メニューの提供で堅調なところがあるものの、週末のディナー時間帯が振るわず売り上げは97.3%、「和風」は、連休中振るわなかったところがあり、売り上げ98.5%、「中華」は店舗削減等で売り上げ96.1%となった。「焼き肉」は、連休中の家族需要を取り込んで、売り上げは102.8%と引き続き好調に推移した。

■パブ・居酒屋業態
・連休谷間の平日が通常の休前日ほど集客しなかったことや、金曜日が1日少ない曜日回りがマイナスに影響し、「パブ・ビアホール」は、売り上げは94.2%と6カ月ぶりに前年を下回った。「居酒屋」は店舗削減の影響で85.5%と引き続き前年比減が続いている。

■ディナーレストラン業態
・景況感の悪化からか客単価は伸びていないが、店舗数の増加により売り上げ100.5%となった。

■喫茶業態
・郊外型のショッピングセンター等商業施設立地の店が振るわず、売り上げは99.2%と前年を下回った。