Food Biz WEB エフビー短信   No.0384

2017/12/04
JFの外食市場動向調査(2017年9月度)

<全体概況>
9月は、各社それぞれの期間限定フェアや販促キャンペーンが奏功し、FFは洋風と麺類が好調なことから、売り上げは104.1%、FRはフェア品などが好調で客単価上昇、売り上げ102.6%となり、外食全体の売り上げは103.3%と13ヵ月連続で前年を上回った。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは104.1%と前年を上回った。
・「洋風」は、ご当地メニューキャンペーンや、季節メニューなどが奏功し、売り上げは105.9%と好調。「和風」は、晩御飯メニューの訴求や定食類が好調で客単価上昇、売り上げは102.8%。「麺類」は、グループ内での異業種共通割引キャンペーン等が好評で集客アップ、売り上げは106.2%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司で価格が高めの商品を増やしている影響で客単価上昇も、店舗減から、売り上げ99.9%。「その他」は、「カレー」で期間限定メニューなどが客単価を押し上げ、売り上げは101.0%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは102.6%と前年を上回った。
・業種別では、「洋風」は引き続き高単価のフェアメニューやサイドメニューの販促で客単価が上昇、売り上げは101.7%、「和風」は宴会客の集客などで客単価が上昇も、店舗減もあり売り上げ98.7%。「中華」はポイントアップキャンペーンなどで客単価上昇、売り上げ103.3%。「焼き肉」は根強い肉ブームに下支えされて、フェア等の集客が好調で、売り上げは111.7%となった。

■パブ・居酒屋業態
・「飲酒業態は各社まちまちで、「パブ・ビアホール」はクジ引きやポイントアップキャンペーンなどの集客努力もあり、売り上げは100.7%となった。「居酒屋」は回復傾向にある店もあるが、依然として店舗減の影響が強く、売り上げは98.9%となった。

■ディナーレストラン業態
・台風が客足に影響した店もあったが、季節限定メニューのキャンペーン等が好評なところもあり、売り上げは105.5%となった。

■喫茶業態
・国産食材をアピールした期間限定メニューが客単価上昇に寄与し、売り上げは101.7%となった。