Food Biz WEB エフビー短信   No.0412

2020/02/26
JFの外食市場動向調査(2020年1月度)

<全体概況>
1月は、記録的な暖冬により全国的に雪が少なく、客足にプラスとなったことに加え、引き続き好調なFF業態に牽引され、売り上げは101.9%と前年を上回った。いま不安視されている新型コロナウイルスについては、一部で月末に影響が出始めたものの、外食への影響はまだ限定的であった。

<業態別概況>
■ファーストフード業態
・全体売り上げは103.5%と前年を上回った。
・「洋風」は、期間限定商品の好調やお得なランチメニューのレギュラー化が奏功したところもあり、売り上げは104.1%。「和風」は、引き続き定食メニューの好調やトッピングの提案等で定番商品も好調、売り上げ104.2%。「麺類」は、肉の増量メニューなど各種キャンペーンが奏功し、売り上げ102.7%。「持ち帰り米飯・回転ずし」は、回転ずしの年末年始の持ち帰り需要が好調で単価上昇、売り上げ101.5%。「その他」は、「アイスクリーム」がアイスケーキのキャンペーンで好調、「カレー」もこれまでの価格改定などで単価上昇、売り上げ102.3%となった。

■ファミリーレストラン業態
・全体売り上げは100.2%と前年をわずかに上回った。
・「洋風」と「和風」は、引き続き禁煙店舗の増加や営業時間短縮により客数減も見られたが、「洋風」の一部では回復傾向の店舗も見られ、売り上げは「洋風」99.4%、「和風」96.2%。「中華」は、各種キャンペーンやテイクアウト、デリバリーの好調により、売り上げは103.8%。「焼き肉」は年始需要の好調と店舗増で、売り上げは105.0%となった。

■パブ・居酒屋業態
・飲酒業態は、金曜日が1日多い曜日回りのうえ、飲酒需要の多い月末が金曜日、しかも暖冬傾向というプラス要因がはたらき、客足が堅調で、「パブ・ビアホール」の売り上げ99.9%、「居酒屋」の売り上げ101.2%となった。
■ディナーレストラン業態
・デイナーレストランも、雪が少なかった天候や、曜日回り、年始需要の好調などで、売り上げは102.3%となった。
■喫茶業態
・商業施設立地の店舗の不調や、年始に店休や営業時間短縮により客数が伸び悩むところが見られたものの、価格改定などで単価が上昇しており、売り上げは101.3%となった。