Food Biz WEB エフビー短信
No.0465
2024/07/30
JFの外食市場動向調査(2024年6月度)
<全体概況>
6月は、前年より土曜、日曜がそれぞれ1日多く、また梅雨前線の停滞で全国的に梅雨入りが遅く、雨天日が少なかったことにより、街の人出が増え、訪日外国人客の需要も変わらず堅調で、外食全体の売り上げは前年比112.4%となった。だが終わりの見えない物価高騰の中で、値頃感のある商品へ移行する消費者が増え、実質消費支出は減少傾向にある。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは好調が続き、売り上げ111.9%となった。
・「洋風」は、夜間メニューの充実、ランチメニューの値下げなどが貢献し、売り上げは110.7%。「和風」は、クーポンやアプリによる集客、新規出店などが奏功し、売り上げ112.2%。「麺類」は、新商品や冷たいメニューが好調で、売り上げは114.6%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、15日の「父の日」に向けたキャンペーンを展開、特に西日本では価格訴求型メニューへの反応が良く、売り上げは105.5%となった。「その他」は、「アイスクリーム」の価格割引キャンペーンが好評で、売り上げ127.8%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ114.7%となった。「洋風」は、父の日をはじめ週末の客数増に接客要員などを増やして対応、売り上げは114.0%となった。「和風」は、食べ放題キャンペーンや訪日外客に人気のメニューが貢献し、売り上げ116.6%となった。「中華」は、生ビール割引キャンペーンなどにより、売り上げ113.9%。「焼き肉」は、土休日が多い曜日回りと団体客の取り込みで、売り上げ114.9%となった。。
■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、「パブ・ビアホール」で雨天の少ない天候が売り上げを押し上げ、「居酒屋」では訪日外客の需要もあり、売り上げ106.8%となった。
■ディナーレストラン業態
・人手不足問題は深刻だが、夜間の利用がやや増え、訪日外客の底堅い支持と相まって、売り上げ111.2%となった。
■喫茶業態
・遅い梅雨入り、SNSを活用した集客、月後半の高気温に対応した冷たいドリンク類の好調などにより、売り上げは109.8%となった。