Food Biz WEB エフビー短信
No.0467
2024/09/29
JFの外食市場動向調査(2024年8月度)
<全体概況>
8月は、観測史上最高の気温となった西日本をはじめ全国的に高い平均気温のなか、3つの台風が各地に大雨被害をもたらした結果、前年より土曜日が1日多い曜日周りであったにもかかわらず臨時休業や営業時間短縮の店舗が続出した。しかし、お盆休みと過去最多の訪日客数が外食需要を押し上げ、外食全体の売り上げは前年比109.3%となった。
<業態別概況>
■ファストフード業態
・FFSは好調が続き、売り上げ109.6%となった。
・「洋風」は、11日まで続いたパリ五輪の在宅需要やお盆需要が貢献し、売り上げは107.8%となった。「和風」は、新メニューの導入が奏功し、売り上げ116.3%。「麺類」は、猛暑に対応した冷たいメニュー、辛いメニューが売れ行き好調、売り上げは110.9%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、台風の影響を受けたが土曜日が1日多かったことがプラスとなり、売り上げは102.4%となった。「その他」は、「カレー」の価格改定や「アイスクリーム」の季節キャンペーンで、売り上げ112.2%となった。
■ファミリーレストラン業態
・FRは全体売り上げ109.9%となった。「洋風」は、メニュー改定や販促キャンペーンの実施で、売り上げ110.1%。「和風」は、台風による時短営業や南海トラフ地震情報によるイベント中止などがあったものの売り上げは好調、112.0%となった。「中華」は、テイクアウトのネット予約サービスの拡充などにより、売り上げ112.5%。「焼き肉」は、休日の国内需要とインバウンド需要が堅調で、売り上げ103.9%となった。
■パブ・居酒屋業態
・「パブ・居酒屋」は、南海トラフ地震情報や台風の影響もあったが、お盆の集客はおおむね堅調で、季節メニューの好調とあいまって、売り上げは103.7%となった。
■ディナーレストラン業態
・台風による臨時休業で予約キャンセルもあったが、それを埋め合わせるだけのフリー客やインバウンド客があり売り上げ106.7%となった。
■喫茶業態
・台風で一部店舗が休業を余儀なくされるなど集客に影響が出たものの、新メニューや冷たいメニュー、季節キャンペーンなどが好評で、オフィスやターミナル、百貨店での営業が好調、売り上げは108.2%となった。