フードビズ第117号が5月31日発売されました。
● 本号ではショッピングセンター(SC)、とくにリージョナルSCにおける外食ビジネスについて、徹底的に検証してみました。というのも、コロナの2年間で、SCの弱さが露呈してしまったからです。巨大な「館」の集客力が売り物だったのですが、これがガタ落ちしてしまっているのです。
● こうしたSC問題を4つの章に分けて考察しました。タイトルを列記すると以下のとおり。〔1〕「危い場所」であることを忘れないことが大事 〔2〕脱出に成功したチェーン、のめり込んで大打撃を受けたチェーン 〔3〕これから求められるのは、地域に溶け込むコミュニティ型SC 〔4〕開業年が集客のピーク。それから毎年下がり続ける危ない「箱」。
● もちろん、SC内出店をすべて否定するものではありません。丸亀製麺のように、SCをステップボードとして大チェーンに成長したブランドもあります。しかし、これは稀有なケースです。ではなぜ丸亀製麺にそれができたのか。その点も第2章で詳解していますが、最大のポイントをひとつだけ挙げると、丸亀製麺は「館」に利用されず利用しつくした、ということです。「館の集客力に頼っていては、いつまで経っても自力はつかない」、というのがフードビズの考え方ですが、丸亀製麺は「頼らずに利用した」ということです。
● インタビューでは、やはりSC内出店で成長を遂げたクリエイト・レストランツ・HDの川井潤社長、「外食部門の9割はSC内」というスガキコシステムズの菅木伸一社長、丸亀製麺に次ぐうどんチェーンはなまるの前田良博新社長、ペッパーフードサービスから完全に離れてファンドの傘下で成長戦略に舵を切ったペッパーランチを展開するホットパレットの松本純男社長にご登場いただきました。
● SCテーマ以外の企画としては、物語コーポレーションの若きトップ、加藤央之社長のロングインタビューも読み応え十分です。加藤氏本人が深くコミットしている同社初のファストカジュアル業態「焼きたてのかるび」の手応え、そして多店化に向けた戦略をメインにお話いただきました。また、静岡県の強力中華チェーン五味八珍渡瀬徹社長に、同社が今全力で取り組んでいる物販(冷凍食品)戦略を中心にお聞きしました。本号も内容満載充実の1冊に仕上がりました。ぜひ、ご購読ください。
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